ここ数年で、日本の優秀なアルチザンの手をとおしてつくられたスーツが、少数ではあるが世界に評価されてきているのはご存知か。
技術を継承し、自分なりの解釈を加え、スタイルを作り出す。
ビスポークテーラー、サルトリア・ラファニエロの東氏もその1人です。
本人曰く、
「自分の仕事はナポリの景勝地の緩んだスーツを思い描きつつ、よりエレガントに仕立て日本の都会的な街並みに馴染むようにと」
想像するに、東氏の服を纏った人の足取りの軽く、肩の力はいい意味で抜ける。と同時に漂う気品さ。都会の急かしい中でも引き立つ。
馴染むようにとは、服の背景に囚われるのではなく、自分らしさをプラスして欲しいという意味だと感じた。
今回は冬ということでコート。
元々イギリスの伝統的なポロスポーツ派生のコートとして生まれ、チャールズ皇太子もよく愛用している、ポロコートを。ヘビーなツイード地は威厳がありつつ、ヴィンテージのようなカントリーさ。
今回はこれの逆。東氏の得意な都会に映える洗練さとリラックス感あるポロコートに仕上げてもらった。
カラーはカシミアキャメルとモケモケオレンジの2色。
このモケモケオレンジは全サイズ完売。早かったです。
そして、今回ご紹介のカシミアキャメル。
良い表情。ここまでハイに突き抜けるからこそ、最高の普遍としておすすめできます。
生地はピュアカシミア100%。艶のあるトロッとした質感。これがまた、動きでクシュッと、シワになる部分まで全部かっこいい。また生地はやや薄手でストンと落ちるリラックス感。
6p polo coat
pure cashmere 100%
stock size 46,48
リアのデニムで合わせてみました。あと、意外と太めのパンツにも良かった。
個人的な感想ですが、リア、ウェルズボナ、ドリスなど方向性は全く違えど、エレガントさという観点では同量を持ち合わせているそれらと合わせるがかっこよかった。ヴィンテージを混ぜてもいいわけで、レスレストンのシャツもそうですが、同じ時代でも対岸の極地にいるモノ同士が交わるのって素晴らしいと感じましたし、また新しい感覚で洋服を楽しんで頂けると思ってます。
お問い合せあれば引き続きメールやDM下さい。
strips st
13:00-19:00(closed wednesday)
hnw.oshita@gmail.com
sartoria raffaniello
東 徳行(ひがしのりゆき)氏
リングジャケットで7年間経験を積み、ナポリでアントニオ•パスカリエッロ氏に師事し、帰国後、17年に独立され渡伊時代の師から頂いた名「サルトリア・ラファニエロ」として活動。海外のトランクショーも行い、国内外で活躍している。