オーナーから今回のポップアップの話を聞いて、最初に頭に浮かんだのがUnsung Weavers だった。
去年の冬に一度だけ販売させて頂いた100年前のギリシャのブランケットを用いたアウターだ。
実は今年の初めに春夏アイテムを作って欲しいと相談したことがあるのだが納得できる生地が無いと一度断られた。
去年販売したブランケットコート fabric 100 years ago |
再度アタック。今回のイベントの件も伝え、いくつか生地やデザイン画を送ってくれたのだか、やはり全ては決まらず。生地を探すとこから動いてもらった。ブランドとしても初めての試みで、ポップアップまでの時間も限られており、しかも当時ロックダウン真っ最中。正直終わったと思っていた。
しかし、締め切りの迫る数日前にメールが届き、ラッキーなことにすごく興味深い発見ができた。とのメッセージが書かれており、新たなデザイン画のスケッチと生地の写真が添えられていた。
おお、これで全て揃った。
今回使うのはすべて今90歳にもなるギリシャのおばあちゃんが20代か30代の頃に手織り機で作ったもの。元々はベッドカバーやシーツの生地らしい。面白すぎるし、繊細な織柄も素敵だ。
ギリシャでは夏用の生地であるが、日本では夏を少し跨ぐくらいか、秋が理想かと思われる。販売の時期も丁度いい。少しウールが混じる柔らかさのあるシャリっとした生地が特徴的だ。
すごい巡り合わせだと思う。約60,70年前にギリシャの小さい村で今90歳にもなるおばあちゃんが作ったベッドカバーの生地がUnsung Weavers により新しい命を吹き込み、それが来週、渋谷PARCOのトルソーにかかる。刺繍はデザイナーによるハンドメイド。もちろんすべて一点物。
Unsung weavers のエリナ、ノンダ本当にありがとう。
ポップアップ商材の為、お問い合わせはお控えくださいますようよろしくお願いします。
こちらはB面6/30(水)からの販売です。
108 渋谷PARCO 1F 「the window 」
6/22(火) start