8月にパリに行き2人のデザイナーさんに
お会いしました。
今回ご紹介するのはそのお一人方。 モード界の重鎮、瀬尾英樹さんです。 |
ALAIAで2006年から創立者のムッシュアライア氏がお亡くなりになる2017年まで彼の右腕として、ファーストアシスタントとしてご活躍されていました。アライア氏の血を最も引き継ぐのが瀬尾さんです。(現在も所属されています。)
パリ在住でこれだけ長い間モードの世界に身を置き、トップレベルのラグジュアリーブランドでご活躍されており、日本人の中で最もハイキャリアなイメージです。光栄な事に今回パリでお会い出来ました。
そして結論から言うと、「瀬尾英樹のデザイン思想を忠実に再現する」という彼のブランドチームがあり、今回一緒にお取り組みが出来る事になりました。ほんと奇跡みたいな話です。
その打ち合わせもありパリの中心部から少し離れた”テレグラフ”という街の瀬尾さんのアトリエにお邪魔させてもらいました。
テレグラフ駅。駅の天井は想像以上に高く、ライトの光が白タイルに反射しキラキラな通路。階段長すぎ。あとでエレベーターの存在に気づく。 |
アトリエにお邪魔するとすぐ目に入った数々の服。普通な服は皆無。 アメリカのギャラリーやストックホルムの美術館で展示された作品みたいです。 |
瀬尾さんの生い立ちから海外を放浪していた話、アントワープの学生時代の話、もちろんアライアの話も。すべてが濃い。
物腰は柔らかく、優しい口調でお話ししてくれますが、その口調とは真逆で、話してる内容はどれも破天荒すぎ。そして行動力がすごい。自分自身もやはり突き抜けてないとな。。と何よりも思わされたな。。
この前、ロエベのデザイナーとご飯食べて話してたんですけど、とか普通に言ってますし、凄すぎて、あー、もっともっと頑張らないと。と、いろいろセンチメンタルな気分になりつつも、日本では経験できない幸せな時間。
右が瀬尾さん。後にはアライア氏が。 |
印象的だったのが、まだファッションのお仕事をされる前に、チベットの”お祈り”をポスターで見かけた瀬尾さんは彼等は何にお祈りしているのか。これを知れば何か掴めるはず。と、すぐにチベット行きのチケットを取り、飛行機に乗り、バスで長い時間移動して、ようやくその場所まで辿りつく。そして、みんなと同じように何回もお祈りを体験する。
結果、自分は日本人であり、それを理解できなかった。と言う事が分かったとおっしゃってました。
いや、瀬尾さんやばいですよ。。とか言いながらこういった話を沢山してくれました。数々の国を旅されていた瀬尾さんだからこそ、その数え切れない旅の経験や文化の違いから、ファッションの道へ。そこからアントワープに入り、アライアに。
少し長くなりましたが(もっと話したい事あるけど)今回のブランドについてです。
瀬尾さんがファッションの道に進もうと決意した時の初期衝動と、アライア氏の血を最も受け継ぐ瀬尾さんの経験値が重なり合って生まれたブランドだと私は感じました。
ブランド名は ”TELE graphe Lab” |
そして最後に、
こちらが瀬尾さんが撮ったビジュアル。
これだけでどんなブランドなのかゾクゾクしてきませんか?服の詳細は次のブログで載せます。
また近々アップできたらと。
お店では明日から発売しますので気になる方は店頭でどうぞ。至極のシャツ3型です。
st pour homme
13:00-19:00(closed wednesday)