今年の初めに、Vorteranoの岡本さんが日本で映画衣装を作るという事で一時帰国され、お店にも寄って頂きました。
そのタイミングで僕が昔からずっと履いてる、なぜかお気に入りの、ラルフショーツをお渡しし、これをベースに見た事ないとびっきりのショーツを作って欲しいとお願いしていました。
![]() |
パリに戻られて、今からやります。と送ってくれた写真。 何でもない、ラルフ。 まさかコレが、ここまでになるとは想像していなかった。。 |
![]() |
届いたのが、こちら。ハンドステッチがすごすぎる。 |
![]() |
そして、驚いた。 なに?このフワッとした佇まいのショーツは。 |
![]() |
生地はウール、リネン、シルク混。グレーぽく見えますが、実物はグレージュのような色味。フロントジップはriri。 好きな位置でロールアップできるのと、アクセントで柄が見える。 |
![]() |
そして、折り返し部分にもハンドステッチが施されています。 わかりますかね?裾は赤で。こういうのだからこそグッとくる。 |
![]() |
フロント、バックポケットのボタンホールも手縫い。マシンでセットすれば一個10秒でボタンホールができますが、手縫いだと一個30分掛かる。 いや、掛けて作っている。そのマインドこそが何より素敵。 パワーもらえます。 |
![]() |
そしてそして、 外見もすごいですが、何より内側がすごいんです。 これは直接お店で説明させて下さい。ほんと感動します。。 |
岡本さん曰く、着て、履いて、周りに見てもらう楽しさもありますが、履く本人が心から楽しんでくれるようにと、これ以上手間を掛けれないくらいに、内側の仕様もデザイン性を取り入れてます。と言います。
イメージは僕も岡本さんも大好き南仏サントロペ。決して派手さはないが、明らかに違う空気のモノ。自分だけが分かる、拘りを楽しむあの街特有のエッセンスが入っています。
欲しくなる、ずっと履きたくなるポイントはこういうムダさや、訳のわからない”熱狂”。最強ショーツだと思う。
![]() |
今回は贅沢に1本ずつ裏地、ハンドステッチのカラーを変えてもらいました。手縫いだからこそできる遊び心と特別感。お好きなカラーをどうぞ。 |
このパンツが完成した時、岡本さんはイザベルマランのチーフデザイナーの友人にパンツを自慢したそう。すると、悔しいけどこれは素晴らしい。。手作りならではの仕上がりだね。と言って貰えたんだよね。と嬉しそうに教えてくれました。
めっちゃかわいいです笑
でも、結局はそういう事なんです。工場でこのパンツは作れない、作ってくれないし、岡本さんの技術、センス、バランス感覚あってのショーツだと思います。ただそれ以前に、これ売れると思う?などの会話は無く、純粋にカッコ良くない?やばすぎでしょ!見たこと無いよね?なんて言いながら無邪気に自慢できるのが素敵で、何より本質。僕も同じ気持ちですし、そういった服を着たい。
世の中には良い服はたくさんあるけど、芯からブッ刺さるモノは少ない。
![]() |
めっちゃ良い。。言うことなし。。 革靴で合わせてますが、スニーカー、サンダルとも。 |
労力がすごいので、最初は4着しか出来ないかも、、と言われてましたが、結果6本を本気で作って頂けました。
どれもお気に入りなので、最後に残った一本を僕はゲットしようと思います。いや、我慢できず先に買うかもです。。
サイズは2サイズ展開で、ウエスト82と85のご用意があります。明日から発売します。このパンツは自分にとって新しい大きな一歩になりそうです。
手縫いショーツと一緒に着たいパタゴニアのTシャツもいくつか出すのでこちらも合わせてどうぞ。めちゃくちゃ楽しみです。
手縫いショーツ
¥170,000(187,000)
ST POUR HOMME