salon C.Lundoman


元々、オーラリーの岩井さんから、大下さん面白いブランドありますよ。と教えて頂いたのが、salonでした。



岩井さんとは友人のようで、これからブランドを始めていくみたいですよ。と聞いて、約1年前でしょうか、まだ世界的にどこにも卸してない状態からSTのみ取り扱いさせて頂いてます。これはすごい事だ。



ルンドマンさんは初期アクネのヘッドデザイナーであり、その当時(10年以上前)僕もアクネに夢中で何個も買っていたのを覚えています。


今年一月のパリ展示会にて。


salonの特徴はクラシックベースに、ほんのちょっとしたバランス、ディテール、素材、違和感、空気感、恐らくこのゾーンで勝負したいブランドは世の中に山ほどあると思いますが、彼の服を知ると“本物”は少ないのかもしれないと思い知らされます。



すでに完売してしまったアイテム達もありますが、今のうちに独断すぎる説明でご紹介します。



1枚目の写真だとわからない。ワイドカラーとスタンドカラーを合わせたような襟。好きなポイントは襟が取り外しできない。そこがモード。

ショート丈に見えて、うしろは少し長い。身幅はゆったり、カフスは少し長かったり、ラウンドは緩やかで、全体のバランスは違和感だらけ。
でもパッと見は普通に見える。



去年1番着たシャツは今回も生地違いで登場。ワイドな前立て、ダブルの極太カフス、アームホールはゆとりがあり、丈は前後の長さが違う。


シャツはすべて品質表示が裾に縫い付けられています。白いステッチわかりますかね?首につくネームタグはすべて手縫い。どちらも、なぜかしっくりくる。そして、僕も着てますがこのシャツは間違いない。

wool 90% / cashmere 10% 。salonのニットはどれも生地がモチモチ。
スリットの入った袖は少し緩やかに絞られています。
と、別売りのポプリネックレス。中のポプリはルンドマンのオリジナルだそう。


襟にも少しだけスリットが。フロントのボタン位置は高く普段カーディガンを全く着ない僕も想像できる。いや、これは着たい。


ニットボタンは開けても閉めてもどっちも良い感じ。
袖は長めなので、袖のスリットを折り返してもかわいいですよ。
普通ぽく見えて全然普通じゃないです。


wool 70% / cashmere 30% のモチモチニット。
置いてると変な襟ですね。


このバランス。このちょっとした違和感が良いし、このちょっとに驚けたり感動できるのは、本当にすごい。
去年もあったモデルですが、衝撃のニットでした。そして、今年も新しく見えるから面白い。




中綿入り。短丈で、シティなバランスに仕上がったナイロンベスト。
白い長い紐は救命胴衣のなごり?と思わせる。どこまでも面白い。

浜辺で落ちているビーチストーンをモチーフに、手縫いで縫い付けられています。ウールマフラーにストーンの対比?この違和感がクール。
ルンドマンもお気に入りのアイテムです。




マフラーのようなスカーフのような。こんなの無いよな。
コートやアウターの空気感が一気に変わる。けど全く邪魔はしない。


スラックスは前回と似てますが、少し裾幅が広がった。トラディショナルな作りながら、股上が浅めで、スッキリとシティなバランスで履ける。ありそうでなかった。分かりにくいですが、履いてもらった方は感動ですよね。裾は少し長く設定し適当なスニーカーとも合わせたい。




よく見るとトレンチコートに付いてそうな大きめの襟。襟も立てれる。袖口はリブではなく、ボタンでシャキッと。ナイロン素材でアーム、身幅も広くMA-1のような雰囲気を出しつつもベースはクラシックの匂いしか残らない。

これは最強。

ボンバーはこれでXS。どうですか、ショート丈のアウターも少し落ち着いてきて、今からはこのバランスがすごく良いですよね。袖が少し長いのも良い違和感で。何度言いますが、最強だと思います。

パンツのタックは古くさく見えない。股上が浅いので、スッキリと、でもズドンとシティな空気感がある。こんなにもスニーカーが合うスラックスもあるんです。





最後に。

STで扱うコレクションブランドは気に入ったアイテムを中心に偏りのあるオーダーしていますが、salonはどれも外せない。毎回どれも欲しくなる。今回届いた服を見ながら、1人で全部試着ながら、改めてこの領域の本物を感じました。



いろんな方に着て欲しいので通販もお気軽にご連絡下さい。着実に数は減ってきているので、お早めにどうぞ。

とんでもなく暑い日が続きますが、少し先の未来を想像しながら一緒に楽しみましょう。暑さも吹き飛ぶはず。9月もどうぞよろしくお願いします。