今お店ではsalonやRIER、BB WALLACEを展開していますが、一言で言えばセレクトショップだと思ってません。古着もありますが。
小規模(個店)で服を売るだけの役割はどんな意味があるのだろう。
STは常に何かが起こってる。新しい何かを感じれる。”場”になる。自分なりに洋服や人の解像度を最大限にして、それを体現できる場所にしたいと常に思っています。
僕視点から見る、建築家の小林君が運営するM.O.D(Museum of Daily)はとても奇妙な立ち位置です。
彼は本来、建築の仕事をしているので、M.O.Dは全くやる必要ないんですよね。
だからこそできる、彼の趣味や偏った価値観での”伝えたい”や”共感したい”のリアルな世界を発信する姿と、ファッション畑からはどこか距離感のあるM.O.D独自のポジションに僕は魅力を感じているのだと思います。
最初に企画を始めたのが去年の11月とか。その間試行錯誤して、途中まで詰めてた企画をやっぱり辞めます。と、一旦白紙に戻して、気づくと一年近く経ってました。一回白紙に戻せるのは彼の強みですね。
今回は”脱”プリントのプロダクトなので、驚かせたい気持ちがいつも以上にあったはず。そのお陰で凄いプロダクトが完成しました。
大下さん、Ittenて知ってますか?
バウハウスで先生もしてたんですけど
知らなかったです。
そもそもバウハウスて一体何なんですか?
うーん、まあ簡単に言うと、ドイツの美術や建築の学校ですね。Ittenは色彩を感覚でなくて言語で説明した人なんですよ。彼の事がすごく好きで、、その中にこういう作品があって
今回この中から僕が好きな2つの配色をプロダクトにしました。僕も大下さんもレイヤード好きだと思うんですけど、そのイメージでも作りました。あと、ヘンリーネックやボートネックの服が好きなのでその辺を組み合わせてですね。
確かにそう聞くとこの作品もレイヤードされてるようにも見えてきますね笑 ということは、2着で1セットのプロダクトってことですか?
そうです。2色買ったら他の組み合わせもできます。実物もめっちゃ良い感じに仕上がりました。
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Itten Gray x Light Blue |
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Itten Brown x Red |
写真のようにヘンリーネック×ボートネックの組み合わせのセットで販売です。
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配色、レイヤード、組み合わせを軸にIttenが表現されています。
そのいい感じの”分かりにくさ”とヘンリー×ボートネックのいい感じの組み合わせの違和感。
ファッションで見ても記号性のない中での独自性が今すごく気分で、レイヤードやカラーも含めて、これはありそうでなかったプロダクト。めっちゃ良いですよね。
上から目線みたいに聞こえるかもしれませんが、人が覚醒する瞬間を見た気がしました。
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最初にも言いましたが、僕はSTをただの服屋だと思ってなくて、小林君もM.O.Dをファッションブランドだと思ってないはず。
イベントは販売と合わせて、展示もあるのでこちらもぜひお楽しみ下さい。
あと、
ほんと少量ですが大阪でもやります。隣のfathers goffaが9/27(土)から周年イベントなのでHWも27(土)からの販売を予定しています。僕も27,28日行くので久しぶりに皆様にお会いできるの楽しみにしてます。(水色、赤どちらもご用意あります。)事前の取り置きは受け付けておりません。
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170/60 M着てます |